修了後

国際協力関係


子どもの生活に数学を見る

山田恭子(2007年4月~2010年9月)

参加のきっかけ

数学教育の国際協力専門家を目指して広島大学国際協力研究科に入学しました。研究ではアフリカの小学生レベルの算数に関して、比較的長期で対象を観察したいと考えていました。希望する調査手法と、将来専門家として必要な現場経験の蓄積の二つが同時にできるため、本プログラムへの参加を希望しました。

プログラムを通して得たこと

隊員活動では、日本でいう小学校から中学校にあたる学校で、中学校レベルの数学の授業を担当しながら、授業研究という教員同士の授業力向上に向けた取り組みに参加していました。自身の研究内容や上記の活動に関する理論を考察しながら実践することで、観察したものを理解することと、理論の実践と、それらをザンビア人同僚と共有するために試行錯誤する経験を積むことができました。


教育省主催の算数・数学授業研究会で、ザンビア特別教育プログラムでお世話になった広島大学の先生方や同プログラムOBにご協力頂きました。
現在の仕事

独立行政法人国際協力機構(JICA)のジュニア専門員として、ザンビア教育省の行う授業研究推進事業に対するサポートを行う技術協力プロジェクト(授業実践能力強化プロジェクト:http://www.jica.go.jp/project/zambia/006/index.html )の形成に日本で携わったあと、現在は同プロジェクトの専門家として、ザンビア教育省教師教育局で、ザンビア人教師の授業の質向上に向け、主に算数、数学の分野において技術的な支援をしています。教師教育に携わる州や郡の職員と観察した授業についての意見交換や、彼らと学校の教員が授業研究をするために必要な教材に関する話し合い、勉強会の企画支援等を通じて、将来は教育省だけの力で自ら教員の授業力を高める工夫を継続的に行えるよう、ザンビアの授業の質を向上できる人材育成や仕組みづくりへの支援を行っています。


教え子と一緒に
ザンビアの教え子に一言

Learning is not being taught. Then how do you learn? Learn every day in your life, so that you will have a better solution and future. Remember that’s the way you learned in my mathematics lesson.

日本の中・高教員



木村光宏(2008年4月~2012年3月)

参加のきっかっけ

大学での学部生活を4年間を過ごして、「このまま教員になっていいのだろうか」という事を卒業の年に考え始め、思案の末、大学院で専門的な勉強をしながら国際協力に携わることができる、馬場研究室を選択しました。

プログラムを通して得たこと

プログラムを通して、普通の協力隊生活ではなかなか経験することのできない「研究者」の視点を持って、ザンビアで授業をすることができてよかったと思っています。帰国後も十分に研究を深める事ができたので大変満足しています。

現在の仕事

現在は神奈川県で高校教師をしています。ザンビアで教育に携わってきた経験があるので、「世界に目を向けなさい」というメッセージは生徒に響いているように感じます。

ザンビアの教え子に一言

また何年か後には、ザンビアを訪れたいと思います。立派な大人になった皆さんに終えるのを楽しみにしています。

民間企業


G9最後の学校日

渋谷至(2008年4月~2012年3月)

参加のきっかっけ

協力隊自体には、もともと興味があり、研究をする上でも、今後の自分の進路を考える上でも途上国の現状を知っておかなければと思い、ザンビア特別教育プログラムというのが身近にあったので、それを通じて申し込みました。

プログラムを通して得たこと

現地に行き、教師となることで逆に教育以外の問題が見えてきました。無償教育といっても個人の教科書はなく、様々な面でやはりお金が必要であること。もっと雇用を生み、ザンビアを活性化することが必要なのでは、ということを痛感しました。


ルサカ経済特区


生徒との再会
現在の仕事

自動車部品メーカーに内定をいただき、現在シンガポールにて研修中です。将来的な夢はザンビアに工場を作ることです。そうすれば、大きな雇用を産出でき、教育にも貢献できます。そんなことやっていきたいですね。

ザンビアの教え子に一言

誰かのせいにせず、腐らずコツコツと勉学に励んでください。特に、数学。いつも言ってたけど、答えが合ってるかなんて、どうでもいい。どうしてその答えになるのかというプロセスを大事にしてください。

進学 ⇒ 研究職



中和 渚(2005年4月~2008年3月)

参加のきっかけ

2003年11月に大学の先輩、木根さんが私が熊本大学大学院に在籍中にザンビアに派遣されることを知りました。大学でお話を色々とうかがい、アフリカに行くことや海外で英語を用いて数学を教えることに興味を持ちました。

当時は高校の数学教師を目指して就職活動中でしたが、一方で博士課程に進学を考えていたこともあり、ザンビア特別教育プログラムがとても魅力的でした。

プログラムを通して得たこと

一言では言い表すことが難しいです。
本当に人生が変わってしまう本当に大きな経験でした。今大学で勤務しながらザンビアの研究を続けていることを考えれば、その2年間の実践と研究の経験が役立っているのだと思います。

現在の仕事

現在は東京未来大学で日本の小学校・幼稚園・保育園の教師になる学生たちに算数を指導しています。またゼミでは教育開発や国際系に興味を持つ学生に指導しています。またアフリカやアジアの数学教育に関する研究を続けています。

ザンビアの教え子に一言

3月に久しぶりに再会しましたが、みなさん元気そうでしたね。姿かたちは大人になっていましたが、昔からの性格は相変わらずでとても楽しい時間を過ごすことができました。どうもありがとう。
I hope all is well with everything in Zamia! Mwah!

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